歌とみちづれ
学生時代に受験勉強のために読んだ『源氏物語』を、千年紀にかこつけてまた詠み始めました。光源氏の魅力はわかっていましたし、さまざまな訳が出版されていますが、原文は主語等の省略が多く、やはり難しいことを再認識しました。千年も前にこの壮大な物語を書いた女性がいたことを、日本人として誇りに思います。
千年記の『源氏』ふたたびひもとけば主語なき文に迷ひ込みたり
ふと見上げた夜空にシリウスがまたたいていました。オリオン座の南東にあり、ギリシャ神話の狩人オリオンに従う猟犬に見たてた大犬座の中で一段と明るい星がシリウスです。「天狼」という別名も素敵です。数光年をかけて地上に届いた光を思うと大宇宙の不思議な力にうたれます。その気の遠くなるような時の流れの一瞬を私たちは今、泣いたり笑ったり、愛したり憎んだりして生きています。
シリウスは南天深くまたたきて地上はつかの間の宴する
ある日の夕方のニュースで耳にしたことを書きとどめました。「関空」はもちろん関西空港のことです。滑走路以外は土の部分も多い空港にバッタが発生したことはもしかしたら当然のなりゆきかもしれません。しかしその後にアナウンサーが付け加えた「トノサマバッタは砂漠の虫」という言葉に心がとまりました。…あの、ジャンボジェット機の発着地が砂漠に似ているなんて…。
関空にトノサマバッタ大発生トノサマバッタは砂漠の虫とふ
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